Advanced FPGA Design: Architecture, Implementation, and Optimization
Advanced FPGA Design: Architecture, Implementation, and Optimization読みました。
今世紀最高のFPGA本、翻訳が待たれる。とDan Kogai風に書いてみる。
Advancedの名前にふさわしく、FPGAの最適化について広く紹介している。
各項目の説明は少なめだが、ほぼ全領域をカバーしている。あと足りないのは個別のFPGA primitiveの使いこなしくらいだ。Xilinxメインではあるが、Alteraにもほぼそのまま応用できる。
概念だけではなくVerilogソースや図が入っていて、読んでいて飽きない。chap4, chap7, chap9, chap13, chap17は一章まるまる例題になっていて、前の章で説明したことが実際にどのように効いてくるかを説明している。例題も、暗号化、I2C/SPDIF、浮動小数点演算、Secure Hash Algorithm、RISCプロセッサとジャンルの違う物が選ばれていてうれしい。
一通り読んでみると、FPGAのエンジニアとして強いところ、弱いところがだいたい分かる。僕の場合は、強いところはパイプライン、論理合成、基板で、弱いところは算術演算、シミュレーション、フロアプラン。初心者を脱出したい人におすすめするが、ベテランエンジニアも一度自分の力を知る上で読んでみることを勧めておく。
いわいる高速道路的な本で、ベテランのエンジニアが試行錯誤したり、アプリケーションノートを読みまくったり、代理店となんどもやりとりして身につけたことを、綺麗に整理して書いてある。この本を読みながらFPGAに向かえば、僕が5年かかった道を半年~1年でいける。
初心者からベテランまで、全てのFPGAに関わる人にお勧めします。
The comments to this entry are closed.
Comments