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2007.06.18

High-Speed Digital Design: A Handbook of Black Magic

High-Speed Digital Design: A Handbook of Black Magicについて。とっくにblogに書いていたと思ったら、社内wikiにしか書いていなかった。社内wikiとは違う視点で書いてみる。

AO diaryさん経由で、邦訳が出ることを知る。
ハワード・ジョンソン 高速信号ボードの設計 基礎編ハワード・ジョンソン 高速信号ボードの設計 応用編の2冊。

僕は1冊目の原書しか読んでいません。2冊目は途中で放置してます。こっち側の勉強するよりは、SystemCを勉強する道を選んだから。

この本を読んで勉強しようとする人は、書いてある内容を消化するのにかなりの労力をかけることを覚悟しないといけない。内容も切り口もすばらしいのだが、いかんせん古い。原書の時点で1993年、15年近く前だ。基板だって、コンデンサだって、半導体だって15年分の進化がある。具体的に言えば、今現在、高速動作が必要なところにDIP部品なんて使わないが、1993年当時はパッケージの選択が高速回路設計とリンクしていたのだ。読む価値が無いかというとそうではない。高速回路に関わる人であれば全員に読んで欲しい内容である。

この本を読むときは、15年前の本だと言うことを頭に入れて、数字に関する部分は全部調べ直して欲しい。今のコンデンサのESL(等価直列インダクタンス)の値はいくなんだろうか、とか、時に最新のデータシートをダウンロードし、時にトラ技のバックナンバーをあさり、会社に転がっている基板で実験し、そうして自分の物にしていく必要がある。

この本の内容をちゃんと説明できて、回路設計に反映できる実力があれば、ESECでもEDSFでもどこでもセミナー開ける。基板のデザインハウスや、シミュレーション屋さんはいろんな事を知っているけど、時に伝送線路至上主義に陥り、実際に回路を動かして状態を見られる人は少ない。DDRを安定動作させるという意味では、伝送線路をターミネーションするのも、リフレッシュをずらしながら発生させるのも同じレベルで大切だし、同じレベルで手を抜いてもなんとかなる。ノイズは一番弱いところを襲う。

僕の場合は、そうやって勉強したことが一生の知識になるとは思えず、業界全体が「基板の設計が楽になるように部品とプロトコルを決める」方向に進んでいると思ったので、こっちの勉強は止めてしまった。そんな僕が言うのもあれですが、ちゃんと勉強したいなら読んでみよう。そして、いろいろ調べて、手を動かして自分の物にしてください。

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