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2007.06.29

スーパーコンピューターを20万円で創る

noboshemonさんの所から。

スーパーコンピューターを20万円で創るようやくアマゾンから届いたので読みました。

著者の伊藤氏は本当のハッカーだ。この本から学べることは多い。

(1)大きな目標と決して小さくない一歩
目標としてすごいスーパーコンピュータがあったとしても、まずは機能を限定してでも動く物を作りきる事が大事。作って動かしてみて、初めていろんな事が分かる。その経験がさらに大きな目標のために役に立つ。最初の一歩は限られた人数で、全力を挙げて取り組むんだ。大きく構えていてはいけない。そんな暇があったら、まずはできる範囲で動く物を見せよう。話はそれからだ。

(2)3桁上を目指そう
新しいことをするなら、既存の物に比べて3桁上を行かないとだめだ。GRAPEは計算速度こそ当時のスーパーコンピュータの1/10だが、価格が20万と、スーパーコンピュータの1/1000以下だ。
1桁上はだめだ。10倍程度であればムーアの法則が自然に解決してくれる。2桁上はムーアの法則+並列化による力業が解決してくれる。3桁上は違う、誰も知らない未知のゾーンだ。3桁上を目指すために削れる物はどんどん削って良い。削った為にできなくなることに悩むより、3桁上の新しいパラダイムでできることを考えよう。

(3)アプリケーションに特化しよう
ムーアの法則は強敵だが、CPUやメモリの進化は全体のパフォーマンスを上げる事が目的だ。どんなアプリに対してでも良い影響がでるように、高速化していく。僕たちが目指す物は、特定のアプリに限ってでも最大のパフォーマンスを出すような何かだ。ポールグレハムだって、最初はオンラインショップに特化していたよね。彼の実力なら、掲示板でもWebメールでもパフォーマンスを出せるだろうが、彼はオンラインショップに集中し、そして成功した。

(4)今がチャンス!
今がチャンスだ。GRAPE-5の開発費は5億円になり十分肥大化した、50万で同じような物を作れば、それは次のGRAPE-1だ。Verilog 1.0に書いたとおり、ようやく舞台はそろった。伊東氏が初めにGRAPEに挑戦したときより、世界は劇的に良くなっている。数億円をかけてGRAPE-6を作っているとき、地球の裏側では、ラリーとセルゲイができあいのパソコンでGoogleを作っていたんだ。僕たちにだって、世界は変えられるよ。

一気に読み終わって、ものすごく元気が出た。

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Comments

> noboshemonさんの所から。
恐れ入りますです。

> ものすごく元気が出た。
のような気もしますが、同じくらい気後れが ^_^;
主役の皆さん年下だし...
私より元気の出そうな若い方に差し上げようと思います。

Posted by: noboshemon | 2007.06.29 at 07:18 PM

>> noboshemonさん
良い本を紹介していただいてありがとうございます。
若い人には是非読んでほしいですね。

Posted by: なつたん | 2007.06.30 at 05:08 PM

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