イノベーションのジレンマ
家に帰ったら、本棚にたまたま原書があったので読み始めてみる。いつ買ったか
わからないけど、これもまた運命と思って読む。
1/5程読んだところ。なかなかおもしろい。
先に上のブログを見ることを推奨。
原書を読む前に上のブログだけ読んで思ったこと。
FPGAのプロトタイピングというのは、Disruptive Technological
Changeをねらっていたと思ったら、
実は、Sustaing Tecnologyだったという落ち
安くて、速いが売りだったプロトタイピングも、実はそんなに
安くない。顧客のニーズ(ゲート規模)とFPGAの大容量化が
進むにつれ、FPGAの価格が1個100万を超えることは珍し
くない。100万を超えるFPGAが1枚のボードに数個乗って
おり、それがボードの枚数だけ必要になる。
FPGAが3つのボードを5枚手配したら、それだけで、3×5×100万で
1500万。「原価」で1500万を超えてしまう。これに、ハードベンダー
の取り分とFPGAにマッピングするための工数を足していくと、
あっというまに数1000万の仕事になってしまう。
結局RTLをRTLとして動かそうとしている点が、Innovationを
起こしていないのだと思う。この場合ゲート規模や検証の
規模に比例した形でコストがかかってくる。となると今本当に
ユーザーが求めているのは、より上位レベルでの検証手法だ。
こんなことは、素人の僕が分析しなくても、ケイデンスなり、
シノプシスは百も承知の事実だ。
今の段階ではSystemCが一番近いと思うが、どうなるかはわからない。
ただ、その変化の中にエンジニアとして改革に参加していることを
幸せに思おう。
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