Principles of Functional Verification
Principles of Functional Verification読みました。
検証に関する用語/概念を非常に簡潔かつ丁寧に説明してありました。
説明も良いところだけでなく、悪いところもちゃんと書いてあり、
勉強になりました。
検証全体のトピックをカバーしており、わかりやすい英語だったので、
テキストデータでもらえると将来の英作文に使い回せそうな感じです。
ASIC開発の全体像は、The Asic Handbookを読み、この本で検証全体の
話を、実際のテストベンチの書き方は、Writing Testbenchesを読むのが
良いと思います。社内で輪講しても良いくらいですね。
ランダム検証も一章(30ページ)さいていて、勉強になりました。
具体的なコードはないのですが、考え方と検証の限界などに
ついて説明してあります。ランダムの起きる事象について、
一般的には、Poisson distributionやMarkov chainsによる
モデリングが紹介されてます。
ランダム検証で使われるモデルっていうのは、モンテカルロで
使われるような質の良い乱数のみを考えていたが、通信物や
割り込みの入る間隔などは、ポアソンなどを使って待ち行列
っぽく処理した方が、実際のパフォーマンスに近づけること
ができるのか。なるほど。
この本にも書いてあるとおり、数学的に突き詰めて頑張って
モデリングをしても、ランダム検証には限界がある訳で
そういう意味では、無駄に奥が深いと感じました。
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