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2004.03.27

マイクロプロセッサ・アーキテクチャ入門

全部読みました。前半の濃い説明に比べると、後半はやや楽です。
各説明の行間に、筆者のCPUへの熱い思いが伝わってきます。
あとがきに、「大人の事情」について書いてありますが、そのような事情を
クリアしていただいた関係者の皆さんに感謝。

コンピュータの構成と設計に続いて、さらにCPUの勉強をしたい人にお勧め。コンピュータの構成と設計は、ハードウェアの設計のヒントになる大事な概念(パイプラインやフォワーディング、並列化等)がわかりやすく説明されているのですが、この本は完全にCPUのアーキテクチャに特化しています。CPUオタは必読ですが、ハードウェアエンジニアという立場だと、無理して読まなくても良いかなと思います。

ARMとかSPARCについても、もう少し突っ込んで欲しかったです。バレルシフタや、レジスタウィンドウのねらいと実際を、コンパイラまで踏み込んで解説してある嬉しかったかなと。あと、プロセッサ名、テクノロジー名の簡単な索引が欲しかったです。また、あとから何度も読みそうな気がします。

全体を読んでの感想は、スーパースカラーの、アウトオブオーダーの実行が複雑過ぎる点です。正直、一回読んだだけではさっぱりわからず、無茶苦茶難しいってことだけわかりました。僕の頭ではペンティアムのUVのパイプラインが限界のようです。
VLIWは、組み込み向けアーキテクチャの決定打というイメージがあったのですが実際にはそうではないという事がわかり、非常に寂しく感じました。JAVAプロセッサにしても、VLIWにしても、商業的には成功せず、研究成果だけ次のプロセッサに受け継がれるような気がしました。

ちょっと、寂しいですね。がんばれインテル以外のCPUベンダー!

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